カナダ旅行(Day2) / Montreal |
- ノートルダム大聖堂
- 雪国モントリオール
メトロに乗って、ノートルダムへ
モントリオールの市街はオレンジ・グリーン・イエロー・ブルーの4本の地下鉄路線が通っているのと、バスも網目のように走っていて、これらを使えば大体のところへは行けるっぽい。地下鉄・市バスはシングルライド$2.5で、90分以内ならトランスファー可能なので地下鉄・市バスのデイパスが$8なのは結構ビミョウなお値段。サンノゼのバスみたいにトランスファーができないと絶対にデイパスのほうがお得なんだけど・・・と思いつつとりあえず地下鉄の改札(切符の自販機のようなものはなく、改札で切符を買うらしい)で「デイパスください」って言ったら「そんなの、ここにはない」だって。うそーん。乗り放題券の正式名称はTourist Card(La Carte touristique)と言うらしいので、デイパスが通じなかったのか、地下鉄の改札ではほんとに売ってないのか・・真相は未だに不明。とりあえず改札では地下鉄の路線図だけもらってシングルライドチケットで乗車。
リッツカールトンホテルからの最寄の地下鉄駅はグリーンラインのPeel。ここからBerri-UQAMまで行き、オレンジラインに乗り換えて、向かうはモントリオール旧市街の駅、Place-D'Armes。地下鉄の車内放送ももちろんフランス語なんだけれども、stationの発音が「すたしぉお~ん」なのね。それがどうも耳にクセになってしまい、放送がかかるたびに「すたしぉお~ん」「すたしぉお~ん」とつい言ってしまう変なワタシ。旅で完全に浮かれている。
Place-D'Armes駅から歩いてすぐの場所にあるのが、ノートルダム大聖堂(残念ながら英語のページはリンクが張ってないぽい)。地球の歩き方によると、モントリオール出身のセリーヌ・ディオンがここで結婚式をあげたんだって。いいなー、こんなところで結婚式って素敵よね。
大聖堂の手前にある広場でしこたま写真を撮ったあとは、入場料$4を支払って聖堂の中へ。「写真はとってもOKです」とのこと。時間さえ合えば英語、フランス語での無料のツアーが1日に数回、交互に行われているようなので、それに参加してみるのもいいかも。私たちが行った時はちょうど英語ツアーが始まってしまった後だったようで、「残念だったね」といいつつ、自分たちで静かに見学することに。
それにしてもどうしてゴシック建築ってのはあんなに荘厳で美しいものなんだろうね。ただその場所にいるだけで何か神妙な気持ちになってしまったり、見えない力が働いているような気持ちになったり。私たちのように信仰もなくただ観光をしている人たちの中で、真剣にお祈りを捧げている人たちがいたりするからなんだろうか。
歴史あるこの建物だけど、一部ではかなり現代化も進んでいる感じで、夜には"And Then There was Light"という音楽と照明を使ったショーみたいなものも開催しているらしく、聖堂の一角でその様子が液晶画面で流れてたりもしていた。それも時間があったら見てみたいなー、とか、日曜日の朝にこれば5000本を越えるという世界最大級のパイプオルガンの演奏もあるらしいので、ここを訪れる時は曜日と時間をよーく吟味したほうがよさそう。私たちが訪れたときは英語ツアーは終わってたんだけど、どこかの小学生(と思われる)団体がフィールドトリップに来ていて、その子達の説明を盗み聞きしたりしたり(でも宗教的/歴史的な話はよくわかんなかった)。説明員の人が話の関連上フランス語を交えて説明してたんだけど、「みんなはフランス語も話せるよね?」と聞いていてほとんどの子が「Oui」と言いながら手を上げてた。あんな小さいのにすごいなー。やっぱ語学は環境だなあとしみじみ実感。
ところで聖堂の中のところどころにはキャンドルが置いてあって、"Offrande - Lampion 4 heures - 1$/ch"と書かれている。何かなあと思っていたらどうやら寄付をするとこれに火をつけることができるみたい。キャンドルが置いてある台には寄付箱が設置されていて、たとえば上のは4時間灯っているキャンドルで1ドル/キャンドルってことらしい。2日間(だったかな、忘れちゃった)灯っているキャンドルだと4ドルの寄付だとか。どういう宗教的意味があるのかだとか、火をつける時のマナーだとか(お願い事を言うべきなのかだとか)はさっぱり分からないけど、きっと火をつけるとイイことありそうだよね、ということで、記念に1個ずつ火をともしてきた。ちゃんと4時間消えずに灯ってたのかなー。
モントリオール旧市街でランチ
ノートルダム大聖堂を十分堪能した後は、ぶらぶらとモントリオール旧市街を歩いてまわってみることに。街は石畳なのだけどところどころがコチコチに凍っていてうっかりするとコケそうになるのでかなりキケン(私はただでさえも何もないところでコケる達人なので)。もしかしたらブーツよりスニーカーのほうが良かったかなあとも思ったんだけど、雪も残っていてスニーカーだとびしょびしょになる可能性大なので、「滑らない靴底のブーツ」ってのが正しい選択だったのかも。私のは典型的な「靴底つるつるブーツ」・・。しかしそんな凍った路面でも、高いヒールで颯爽と歩くモントリオールの女性はすごいかも。靴といえば、ここに来て感じたことが「靴屋が異常に多い」ということ。旧市街はそうでもないんだけど、ダウンタウンのショッピングエリアにいくと、1ブロックが全部靴屋だったり。とにかく靴を買うのにはほんとに困らないかも。かわいいブーツもどんどんセールになっていて「うっ、かわいい、欲しい、しかし持って帰るの大変すぎ・・・」とウィンドウに張り付き涙をのむこと数回。思うに寒いから外を歩いているときは常にしっかりしたコートを着ていて、一番おしゃれできるのが靴だから、モントリオールっ子は靴にすごく気を使うのかも、なんて勝手な想像をしてみたり。
話はそれたけど、モントリオール全体もそうだけど、旧市街は特にヨーロッパ調の石造りの建物と歴史を感じる雰囲気が満載で、ほんとうにヨーロッパに来たような気持ちになれる素敵な場所。ヨーロッパはイタリアしか行ったことないし、アメリカもあちこち行ってるわけじゃないので比較はできないけど、歩いていて目に入ってくる景色がほんとに「ああ、なんか異国だなあ」と感じられるものばかりで(そして周りの人の話すフランス語と表記がそれを増強する)、少し歩いては写真をパチリ、横を向いては写真をパチリ、上を向いては写真をパチリ、凍った道路でツルリ、の思いっきり観光客。看板ひとつひとつまでもがかわいいくて、注目するところが沢山あり、一体どこを向いて歩けばいいのか。
ノートルダム大聖堂からは、Notre-Dame通り(Rue Notre-Dame)かSt.Paul通りにうつって歩いていたんだけれども、St.Paul沿いにはおしゃれなレストランが多く。お腹もそろそろすいてきたので「何を食べようか・・・」と迷いつつレストラン吟味。重厚な建物の中のレストランはそれが一体どんなレストランかも概観からは良く分からないんだけど(もちろん看板はあるけど)、ほとんどのお店で店の外にメニューが掲げてあるので、それを見ながらレストランを吟味することになる。掲げてあるメニューももちろんフランス語と英語の両方の店がほとんど。たまにフランス語だけのところがあったけど、それはきっと観光客向けの店じゃないんだろうし、メニューが読めないと何がなんだかわからないし、ということで除外。
St.Paul通りでレストランが多いのがちょうどボンスクール・マーケットの付近までなのだけどそこまでいろんなレストランのメニューを見ながら「あそこのパスタは美味しそうだったね」とか「あのメニューが気になったね」となかなか決まらず。ひとつ「ココにしよう!」と決めたレストランはなんとクローズ(ランチメニューが出てたのに・・)。結局マーケットの付近まで歩いてしまって、空腹に耐え切れなくなった彼が「もうこのあたりで何でもいいから食べたい・・」と言い出すしまつ。優柔不断な私も決められないので、結局マーケットの地下にある"La Paneterie"というレストランに入ることに。ここで私はまたサンドイッチ(だって美味しそうだったんだもん・・)、彼は「やっぱ名物なんだからクレープじゃないの?」ってことでクレープ。じゃあクレープ専門店に入ればよかったんだけど、私はあんまりクレープが好きじゃないんだな(スイーツとしても、おかずクレープとしても)。小さなレストランだったけど、ウェイターさんが一人でてきぱき働いててすごくサービスもしっかりしていてすごく気持ちのよいレストランだったよ。お料理の味はごくごく普通だったけど。
雪と氷のモントリオール旧港
レストランでお腹がいっぱいになった後は、ボン・スクールマーケットをちらりと見た後、旧港(Vieux Port)へ歩いてみることに。港、といいっても海に面しているわけではなく、セントローレンスという川に沿って広がる港らしい。ここもいろんな見所があるようなのだけれども、さすがに時期が時期らしく、人もまばらで閑散とした雰囲気がただよっている。除雪もされてなかったしね。
旧港に沿って並木があったんだけど、そこの並木がすっごくキレイだったなー。なんか、私が勝手に持っている「モントリオールのイメージ」ってのがこの並木の感じだったの。傍らには石造りの建造物、雪の並木道、そして視野のひらけた港の風景。
しかしこの日のモントリオールは晴れていたけどやっぱりものすごく寒くて、私も彼もコートにマフラー、手袋に帽子と完全防備だけどそれでちょうどイイ、みたいな感じ。私のジャケットにはファーつきのフードがついていたんだけど、いままで飾りだと信じて疑わなかったこのフードが今回ほんと大活躍。帽子も持っていったんだけど風で飛んじゃうので、フードをかぶってその上からマフラー巻く、みたいな(笑)
そしてずんずん旧港内を進んで川のほとりまで歩く。川の向こうには、サン・テレーヌ島(1967年に万博が行われた島らしい)もはっきり見える。港には誰もいないのかと思っていたんだけど、このあたりからやけに活気ができて「なんだろ?」と思いながら進んでいくと、どうやらスケートリンクがあるらしい。
地図で確認するとここは川に直結する入り江のようなものみたいなのだけど、この気温で入り江の部分が全て凍っているので、それを利用してスケートリンクになっているっぽい(か、もともとスケートリンク用に入り江を作っているかどうかは分からない)。私たちがスケートリンクにたどり着いたときはちょうど製氷機が動いているところで、それをぼーっとみながらCSIのグリッソムが劇中で言ってたセリフ"There is three things people love to stare at a
crackling fire, a babbling brook and a zamboni going around and around"を思い出したり(なんでコレを覚えているかというと、私が通ってた語学学校に来てた人はリサーチペーパーでザンボーニって何?っていうのを調べるのを課題にもらってた人が多かったの(彼女たちが言ってたザンボーニは製氷機じゃなかった気がするけど)。詳しくは何か知らなかったんだけど、しばらくしてからCSIでこの単語がでてきて、製氷機もザンボーニっていうんだー、と妙に印象に残ってたのよね。きっと一生役に立たない単語ではあるけれど。
製氷が終わって子供たちが一気にスケートをはじめるのをひたすら見学。しかしあんな小さな子が上手く滑るもんんだねー、、とさすがに氷点下で育つ子は違うよね(笑)。モントリオールって見渡す限りの平地っぽい感じだから、もしかしてウインタースポーツはスキーよりもスケートのほうがメジャーなのかも